2019年9月3日火曜日

2019年7月の活動報告



7月活動報告】

7/14(日)-15(祝)予備キャンプ:団舎
夏のキャンプに向けた、班装備の確認、技術の確認を目的とした一泊キャンプを行いました。例年の暑い暑いキャンプになるのですが、今回は梅雨の切れがわるく雨が降ったりやんだりの中でのキャンプとなりました。雨に荷物を濡らさないようにテントサイトを作り上げる技術を学ぶには良い状況だったかもしれません。
夕食は生姜焼きをいただきました。夜のプログラムでは夏キャンプのしおりを配り、プログラムの説明を行いました。これで夏のキャンプへの準備万全です!

7/25()7/30()夏キャンプ :山梨県・滑沢キャンプ村

初日・7/25(木)

7:45、東村山駅西口に集まったスカウトは中1スカウトの2名。M副長・H団委員に引率され出発となりました。
気持ちのいい晴れ間の中、昼には滑沢キャンプ場につき開所式後、設営となりました。設営には不安もあったようですが、どうにかA型テントも立ち、たった二人で出来たことに自信を持ったようでした。4時の食材配給後はドラム缶をひっくり返したような雨となりました。サイト内は川が流れる始末です。二人はめげることなく夕食にために食堂用フライテントを張るのに必死でした。
 貸し切り状態とのこともあり、避難を兼ねてキャンプ場内の炊事棟での作業となりました。バーナーさえも水浸しで使えるようにしながらの料理。めげずに夕食を用意する2人に逞しさを感じました。
 夕食後には雨もやみ夜プログラムの防水マッチ作り。蝋燭を鍋蓋の上で溶かしマッチの軸を浸すという方法でしたが用意したマッチ棒の軸の薬が少量だったため完成は次回へ持ち越しとなりました。いったんは星も見えるほどに回復しましたがその後やはり雨が強くなりだしたため、スカウトはロッジ泊となりました。(I隊長記)

2日目・7/26日(金)

初日のゲリラ豪雨の影響もあり、ロッジで快適な一夜を過ごしたスカウトは目覚めもスッキリ!ほぼ時間通りの起床で2日目START!スカウト2人、なかなか頑張っています。
午後からの雨予報もあり、プログラムを変更して晴れ間のある午前中は場外探索。
6月から当団に接触を図る謎の外角総理大臣安倍珍三からの指令書による宝探しに奮闘。得られたキーワードは手旗原画でケン?クヲメザセ➡ケントクヲメザセ(乾徳を目指せ)
1230に帰着すると、松本班長が到着しておりスカウト2人やや安堵の表情。午後からは立ち釜戸の作成。やや時間は要したが3人で協力し、頑丈な釜戸ができる。
今日も夕方ゲリラに襲われる。トホホ。明日は乾徳山。早めのグリーンバー会議、消灯で明日に備える。(M副長記)

3日目・7/27日(土)
5時起床。この日も雨予報のため、山小屋泊をやめて日帰りで乾徳山にアタック!スカウト3名、リーダー3名。少人数だが天候を考えるとこれくらいが身軽でいい!?(と、自分に言い聞かせた)
登山口までは車で約30分。ここでおいしい朝食を摂る。レトルトカレーを食パンにかけて食す。始めてであったが、なかなか美味い。さすが隊長!
いざ出発。雨も降らず、時折晴れ間ものぞき順調に歩を進める。途中、泊まるはずだった山小屋で小休憩。バイオトイレもあり、きれいな施設だった。天候さえ良ければ!っと、泊まれなかったことがちょっと残念。
登山コースは森林、草原、そして岩場と、なかなか面白い。スカウトともそんな話をしながらのハイク。
2時間くらい経過したときに雨が降り始める。みんな雨具の着用で若干動きがにぶ
るが、まだまだ元気。約8合目あたりになると三点支持で登らないといけない鎖場・岩場が。このころから雨・風とも強くなり、なかなかハード。
様子見の小休憩時に、続行か否かスカウトに問うと「行きたい」と言う声もあった
が、隊長判断で断念することに。残念ではあるが、懸命な判断だった。スカウトも十分理解してくれていると思う。雨の影響で足場は悪く、細心の注意を払いながらの下山。
登山口にはT副長とI副長が迎えに来て、、な~~~い。なんでやねん!歩いた
6人は怒り心頭。。3分待ってようやく迎えにあらわれる。涼しい顔のお二人。なんでやね~~ん!プンプン
車の中では二人を散々イジリ倒しながらキャンプ地へ。なにはともあれ、無事に生還できて良かった~! フう~~。
その後、ずぶ濡れで冷えた体を迎えに来てくれた二人の副長も一緒にキャンプ場そば『笛吹の湯』で癒し皆、ほっとするのでした。夜プロは朝が早かったため就寝時間を早めたためありませんでした。
(M副長記)


4日目・7/28日(日)

2019年夏キャンプ4日目(7/28)前日に大雨を受けて山登りを中断し、ベースキャンプでの宿泊でした。午前中は雲が山にかかっていましたが陽も出て活動日和でしたが、午後は雨天との予報に伴い、キャンプ場での活動にプログラムを切り替え、昼食のイワナの生け捕りと竹を使ったご飯炊きにプログラムを行いました。
まず、ご飯を炊きこむため、米と水を入れるため竹の節と節の間を切断して準備をしました。円筒形で滑る青竹を(のこぎり)で切断するのは、なかなか大変です。最初の位置決めでは丹念に同じ個所を(のこぎり)引き(びき)して切断する必要があります。上部を竹に垂直に、下部は囲炉裏(いろり)に刺すために角度をつけて切断。滑る竹に全員苦戦しましたが、無事に作業完了。
 二番目、おかずとなるイワナを生簀から手づかみで捕獲。3人のスカウトが自ら生簀(いけす)の中に入り、元気よく逃げ回るイワナを捕獲しました。
 三番目として、捕獲したイワナから割り箸を使っての内臓取り(“壷取(つぼと)り”と言うらしい)をしました。バケツの中でも元気に逃げ泳ぐイワナを捕まえて左手でホールド(保持)し、右手に持った割り箸をイワナの口から一気に体の中に奥に差し込み、割り箸を回転して内臓を取り出します。この作業は頭で理解しているリーダも実は初体験で、4名のリーダも塩梅(あんばい)がわからず、スカウトと一緒に苦戦しました。イワナのためにも一気に事を成しえたかったのですが、かなり“イワナさん御免なさい”状態でした。二巡目以降のスカウトは手慣れたもので、なかなか上手にできていましたが、多少取り切れなかったイワナも有りました・・・が実は問題無いようです。鮎やイワナ等淡水魚は岩場の(こけ)を食しているので、動物性プランクトンを食している多くの海水魚と異なり寄生虫の危険が少なく、そのまま焼いて食べても特に問題はないとのことです。
 四番目として焼くためにイワナを串刺しにして、塩を振りかけました。今回使用したのはステンレスの長めの串ですが、口から尾ひれに向け差し込みますが、焼いている最中に魚が回らない様に魚の左右に一度ずつ串を突き出し、また差し込み、串の先っぽを尾ひれに差し入れ固定します。これも言葉で伝えるより難しく、滑るイワナを左手で抑え、内から外側に突き刺す際は割と簡単ですが、再度の外側からの大気圏突入は串の先が魚の表面で滑り、なかなか差し込む事ができずにいましたが、何度かのトライで形になりました。串を刺し終えて全員で今回の成果を数えると、何故か予定数より1尾多く11尾おりました。不思議です。
 次にキャンプ場のBBQコーナーで準備した食材を炭火で仕上げの調理をしました。囲炉裏(いろり)を囲んで、竹を使った炊飯と、イワナの塩焼きをセッティング。ここで調理番のリーダに調理を引き継ぎ、スカウトは竹を使ったクラフトにチャレンジし、コップ等の作成を調理完了まで行いました。
 調理が完了し、皆で囲炉裏を囲み昼食をおいしくいただきました。ご飯は使用した竹が若く厚みが無かったこともあり炊き込み切れずに、小粥状態でしたが竹の風味が移り美味でした。串刺ししたイワナは「完成までの串刺しの回数が多かった為か」串を中心にグルグル回ってしまうため、網焼きに変更。そのお陰もあり、両面がこんがり均等に焼けて美味しくいただきました。骨も柔らかいためイワナの頭から尾ひれまで全てを食したリーダもおりました。全員で食材のお米やイワナさんに感謝して、プログラムを終了しました。是非、ご自宅でもトライしてみてください。
夜プロはやはり雨のためキャンプ場のBBQコーナーで再び防水マッチ作成。今度はしっかりと各自1箱完成させたのでした。またこの後、2名のスカウトが合流したため5人態勢となりスカウト達も一段とにぎやかになって来たのでした。
(I副長記)

5日目・7/29日(月) 

安倍珍三から、前日さらに届いた指令書に記された「西沢渓谷」というキーワードを頼りにハイキングに出かけました。キャンプ場下のバス停から西沢渓谷入口までまずはバスで移動、ここから渓谷をさかのぼるハイキングに出発です。コース前半は渓谷沿いに川を遡りながら進むと、きれいな水流、奇岩にしぶきを上げる滝を楽しむことができました。ところが、この日もやはり雨。途中からかなり強く降りだして雨具着用でのハイキングとなりました。途中の川岸では上からの流れてくる滝の中をコースもあったりしてなかなかハードです。
上り詰めで一休みしたところに安倍珍三からのメールを着信(!?)、スカウト達の努力への感謝と、ごほうびをキャンプサイトに置いてあるとのメッセージでした。帰路はトロッコの廃道を進むコース、道もなだらかでいろいろな話をしながら下りました。下山後は『笛吹の湯』で入浴。やはり雨に濡れた体には最高でした。
キャンプ地にて安倍珍三からのプレゼント(スイカでした)をいただきました。
ここでM班長は帰宅となりましたが、帰り際、今回の雨のハイキングを中心に班を盛り立てて引っ張ってくれたM班長に対しH団委員より「特別賞」となる「乾徳山」の山バッジが贈呈されました。
夜のプログラムは歌やゲームを楽しむキャンプファイヤー。大人数の大営火とはまた雰囲気の異なるしみじみとした良い営火となりました。どのスカウトも照れることなくソングを歌いだしてリードしてくれたのがとてもうれしかったです。
キャンプ最終夜はこんな風に更けていきました。
(T副長記)


最終日・7/30日(火)
これまでの天気が嘘のような快晴です。朝から撤営となりましたが乾燥作業も一気に進みます。関東もいよいよ梅雨明けとなったようです。
閉所式時に最優秀スカウトとなったのは異例の2名、Iスカウト・Oスカウトです。キャンプ場の管理人夫妻のご厚意により場内に展示する「東村山第六団BS隊」という看板を設置して帰路につくのでした。
教育課程に従って「連続した5泊以上の野営」という「夏キャンプ」。長丁場になりました。結果的には雨にたたられたため連日プログラムの変更を余儀なくされるというものでした。しかし初日、川のようになってしまった大雨のサイトの中、合羽を着ながらめげることなくたった二人で自分たちの居住空間を作成している2人の姿を見て昨年から成長しているスカウト達に逞しさを感じ2日目以降に続けていったのでした。2日目から班長が加わり、3日目は雨中ハイキングとなりました。年の初めに行った班長会議により「高い山へ登ってみたい」との要望で設定したプログラムでしたが残念ながら悪天候のため頂上直下での中止としました。4日目はクールダウンを兼ねての場内プログラムでしたが、魚を捕まえての調理器具を使わない料理と竹材を用いての工作物。少人数ならではのキャンプ(ボン)ファイアー。5日目は5人となっての西沢渓谷ハイキングですがこれもまた途中激しい雨に遭いました。しかし、どの活動においても皆が一様に楽しそうに活動している姿は印象的です。状況を踏まえながら楽しむという技がいつの間にか各スカウト達に根付き始めているのかもしれません。9月からはまた来年夏を踏まえての活動展開となっていきます。またこれから、彼らが一層成長していく事でしょう。活動を楽しんでいってくれることを期待します。
(I隊長記)

団委員より
他団体なし=(イコール)貸し切り。使いたい放題のキャンプ場。快晴。恵まれた中でスタートした楽しいキャンプ。のはずでしたが、初日、夕刻近くなり遠雷を感じ、涼しい風も吹き、ヒグラシまでが鳴き始め。間もなくすると、大雨を通り越して台風並みのスコール。そこからから始まった雨の神様の大歓迎を受けた毎日に、プログラム変更も余儀なくされ、決して恵まれた環境とは言えない56日でしたが、スカウト達は愚痴をこぼさず、文句も言わず、逆にそれを楽しんでいるかのような様子に、我々指導者の方が助けられていたのかもしれません。
 キャンプの間、様々な場面でカブスカウトの時代から成長していたスカウトの様子を感じ取れてはいましたが、キャンプ三日目。超超悪天候の乾徳山下山時、私はスカウト達の後ろに少し距離を置いて歩いていました。そんな私を不憫に思ったのか、スカウトと私の距離がちょっとでも広がると、その距離が縮まるまで私が来るのを待っていてくれる優しさに非情に頼もしく感じ、同時にスカウトに心配されるのは嬉しくもあり、年をとったなぁ。と、悲しくもあり。とちょっと複雑ではありました。
又、キャンプ初日は、ちょっとした虫にもギャーギャー騒いでいたスカウトも最終日には少し位の虫には動じなくなっており、初日は雨の音で眠れなかったと言っていたスカウトも、次第に雨の音は気にならなくなった。など、今回の劣悪ともいえるキャンプだからこそ、日に日にたくましくなっていく様子をそばで感じることが出来た事に感謝をし、スカウト達の今後に期待を抱き、更には今後もスカウト達の成長を見守っていきたいと強く思わせてくれた有意義な日々でした。 
(H団委員記)


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